2016/12/30

ダライ・ラマの輪廻転生

ダライ・ラマは現在14世であるが、彼はダライ・ラマという存在が輪廻転生したものである。少なくともチベット仏教を信じる者にとってはそうである。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所という、チベット亡命政府の日本領事館のような機関があるのだが、そのホームページに輪廻転生制度について詳細な解説があり、客観的な記述で分かりやすかったのでメモ。

ダライ・ラマ法王発見の経緯と輪廻転生制度

http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/reincarnation/ 



そしてこの制度について面白いニュースがあった↓

ダライ・ラマ「生まれ変わり制度を廃止」発言に中国反発「絶対に認めない」 http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/11/dalai-lama-successor-and-china_n_5801862.html


「この制度についてダライ・ラマ14世はドイツのヴェルト紙のインタビューで『今や“ダライ・ラマ”制度は、政治的に使われるようになった』と述べ、自分が死んだ後は転生活仏制度を廃止するべきだとの見解を示した。ダライラマは『チベット仏教は、一個人に依存するものではない。私たちの組織にはすでに、高度に訓練された僧侶や学者がたくさんいる』として、自身が最後のダライ・ラマになるとする考えを明かした。」

ということで、ダライラマ14世は生まれ変わり制度廃止を考えているらしい。

それに対して中国は、
「中国外務省の華春瑩報道官は10日の記者会見で、『発言はチベット仏教の正常な秩序を大きく損なうもので、中央政府と信者は絶対に認めない」と反発し、転生制度の維持を求めた。(中略)
 
亡命中のダライ・ラマの発言は、この中国政府の策略を熟知したもので、転生制度の廃止という重大決断を今回初めて明示したが、今後、中国当局とチベット亡命政府の新たな確執を招くことは避けられない。」
(ダライ・ラマ14世の転生「廃止」発言 後継選定を主導したい中国政府「秩序損なう」と猛反発)

と、反発しています。
ソースによれば中国はダライ・ラマの後継者を共産党が選出することで、チベットへの統制を強めるのが狙いのようです。

一見、チベット宗教のトップであり亡命政府のリーダーである彼は輪廻転生されない方が都合がいいんじゃないかと思いますが、中国はむしろダライラマという権威を利用しようと目論んでいるわけですね。

ダライ・ラマが転生するかどうかは、チベット宗教においては転生する本人であるダライ・ラマにしか決められないので、彼が今度どういう決断を下していくのか、日本ではあまり報じられないものの、注視していく必要があると思います。
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